転職

PT10年目に就職活動をしたお話

私は、今年で理学療法士として11年目になります。学校を卒業後、某生活期・維持期の病院で10年間働き、10年目の年に転職活動を行い、現病院へ就職しました。今現在、様々な理由で転職を考えている方も多いと思います。今回は転職を行った際の体験談を書きます。転職をお考えの方に少しでも参考になればと思います。

最初の就職は完全にコネ

理学療法士は学校を卒業するにあたって、就職活動をしなくてはなりません。周りの同期はどんどん就職を決めていきました。しかし、当時の私は自分のやりたい方向性が全く見い出せず、「とりあえず」大きい病院を受けることにしました。結果は見事に失敗。今考えれば全くどうともないことなんですが、それまで就職活動を行ったことがない私にとって、それは大変ショックを受ける出来事でした。

そのことがトラウマになり完全に就職活動に出遅れた私でしたが、同期の作業療法士さんが「療養病院で今度回復期を立ち上げることになったから来ないか?」という誘いを頂きます。

就職活動に心が折れていた私でしたのでこの言葉に乗っかり、見事コネで就職することが出来ました。今思えば、「新卒」というカードを上手く使うことが出来なかった事が悔やまれます。当時の私はよっぽど自分に自信がなかったのですね。(笑)

面接という名の雑談、晴れてPTへ・・・

以前の職場は入職試験等はなく、面接という名の雑談、リハビリのトップの方からのありがたい言葉を頂き、そこの職場に就職が決定しました。療養病床に1から回復期を立ち上げる、という経験は今後2度と体験できないと思います。リハ室の掃除から、ワックスがけ、倉庫から荷物を運び出したりとかなり濃い経験をしました。

最初の2年ほどはまあ楽しく過ごしていたと思います。回復期でしたから、患者様の変化が分かりやすかったし、疾患等に関する理解も深まった時期だと思います。回復期はとにかく離床ですから、離床を拒む患者様にも熱い(笑)アプローチを行っていました。

3年目から今度は療養病床へ配属になりました。ここでも回復期との乖離や生活・維持期リハの難しさに直面することになりましたが、大変勉強になることが多かったです。この頃からリハビリテーションとは?といった疑問を持つようになります。

回復期では在宅復帰、社会復帰を目的に積極的なリハビリを行っていますが、療養病床では、医療的な理由や社会的な理由で、在宅復帰が叶わない患者様が相手です。この頃から患者様ではなく、1人の人間を相手にしているんだという気持ちが芽生えました。これまで医療的な考えを持っていたのですが、そこに福祉的な観点を持つようになったのです。

この考えは今でも継続しており、療養病床での経験は決して無駄ではなかったと思います。

こうしている間にも上の人間や同期はどんどん退職し、気づけば私を含む3人の同期がそこの職場で経験年数が長くなりました。私も主任という役職をもらい、慣れないながらも奮闘していました。

転職活動に踏み切ったきっかけ

そんな平和主義な私にも人生を変える出来事がありました。

療養病床6年目くらいだったと思います。詳細は伏せますが、私が当時職場にいた勤務医の1人を激怒させ、降格→病棟と関わりの少ない通所へと異動が命じられました。

この件に関しては、私もやり方がまずかったと思いますし2度とやってはいけないとは思うのですが、その先生に謝罪に行った際に、勤務医「私はもう我慢できない!!明日から退職しますよ!」院長「あのリハビリ(私)は辞めさせますから、先生辞めないでください。」という会話が聞こえてきました。

その瞬間に、全てがどうでもよくなり「あ、もうここ辞めよう」と思いました。

私が行ったことは病院の算定に関わることで、職場の利益を考え行動したので、決して勤務医に反抗したとか、意見をしたとかそんなことではありませんでした。

私としては当たり前の事をやっただけなのですが、勤務医の怒りを買ったという理不尽な理由により、降格・異動を命じられたのです。

ちなみに私が首にならなかった理由は「反抗しなかったから」だそうです。

訴えたら裁判で勝てますよね。

しかし、

私はただでは起きない精神を持ち合わせていたので、「このまま辞めてしまうのはもったいない!どうせなら通所を経験して自分の糧にして退職してやる!」という謎のバイタリティで、厚顔無恥にも降格・異動を受け入れ、晴れて通所リハへと異動となったのです。

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転職に有利な武器を探し始めた

通所リハでも本当に素晴らしい経験をさせて頂きました。これまでの医療保険とは違う、介護保険分野での経験は、今の私の大きな糧となっています。ちょうど国も「地域包括ケアシステム」の構築に力を入れていましたし、担当者会議や地域ケア会議に出席する機会も頂きまして、大変充実していました。

しかし、通所に異動となった経緯を考えるとやはり納得の行くものではないので、常に転職については考えていました。

ここで、まずは自分のスキルを高めようということで、有名な資格である「3学会合同呼吸療法認定士」の取得を目指しました。ちなみに、この職場では呼吸リハは算定していません。しかし、いずれは算定するかもしれないということで、リハのトップからは取得をするようにという話は常に言われていました。(算定用件に呼吸療法認定士の資格を有したとの記載がある)

鬼の様な勉強を行い、見事に呼吸療法認定士を取得しました。しかし、あえて合格したことは上司には報告しませんでした。今考えても私って性格悪いなと感じます。(笑)

呼吸リハ未経験者が、たった1回の受験で3学会合同呼吸療法認定士に合格した話私は第20回3学会合同呼吸療法認定士(2015年)の合格者です。 それまで呼吸リハというものに対して全く未経験だったのですが転職に...

今現在、私は急性期病院で働いているため呼吸リハも実施しますが、転職してきた際に認定士を持っているってだけで、呼吸器に詳しいのではないかという期待があったみたいで、実際にはこの資格で苦労した点もありました。この資格は呼吸器でバリバリやっている人がさらなる向上を目指して取る資格なので、私みたいなあまり経験がない人が取ると、あとで苦労することになります。

この頃から勉強することに目覚め、その後、認知症ケア専門士という資格も取得しました。

認知症ケア専門士とは!?試験対策は!?認知症ケア専門士は 認知症ケア技術の向上ならびに保健・福祉に貢献することを目的として設立された 一般社団法人日本認知症ケア学会認定の資...

呼吸療法認定士と認知症ケア専門士という2つのカードを手に入れた私は、ついに私は転職活動を開始するのです。

職場の連中を見返してやりたい

さて、就職はどこにするか私は片っ端から探し始めました。

この時点で29歳。

いくら理学療法士だからといって少し就職が厳しくなってくる年齢です。すでに結婚もしており子供もいる。下手な職場は選べない。

なによりこの職場の連中(主に上司)を見返してやりたい!という強い野望を胸に職場を探しました。

一方で、この病院で回復期、療養、通所を経験したが、

このまま維持期・生活期のリハに従事するのか?たった1度の人生なのに・・・。という気持ちが私の中にあり、

「そうだ!思い切って急性期病院へ転職しよう!」と決意を決め、某病院を受けに行きました。

この某病院というのが、私が現在働いている病院です。

え?見事一発合格だったのかって?

見事に落ちました!(笑)

10倍近い倍率、試験内容の不透明さ(募集要項には一般検査や適性検査としか書いていない)、全く歯が立ちませんでした。こうして2度目の私の就職活動は見事に失敗に終わるのです。

落ちたからといって受けてはいけないという決まりはない

こうして転職に失敗した私ですが、もちろん周りの人間には転職の事は言ってなかったので、ノーダメージでした。

そして1年後、6月半ばだったと思います。

昨年であれば、そろそろ募集の案内が来ているはずだと、昨年受けた病院のHPを除くと・・・。

なんと、今年も募集があってるじゃないですか!

年齢制限も35歳まで、この病院は所謂公的病院で、募集がなかなかないはずなのに。これはもうやるしかない!!ということでアホのふりして2度目の採用試験を受けました!

さすがに2度目なので試験内容は把握しています。SPIの練習問題や、小論文の練習を一生懸命行い、見事採用にこぎつけました。

理学療法士の就職試験について私は理学療法士10年目に就職活動し、違う病院へ転職しました。 病院によっては、面接だけで終了するところもあったり、しっかりと入職試...

転職してから

こうして理学療法士10年目に生活期・維持期から急性期病院へと転職しました。幸い人間関係も良好で楽しく働いています。

これまで培ってきたこととのギャップや、全く経験のない分野で苦労することが多いですが、なんとか頑張っています。

また、公的な病院なので福利厚生、昇給がしっかりしており、年収も50万程UPしました。本当に転職してよかったと思います。

たまに以前の職場の噂は聞きますが、経営自体が危ういみたいで、人間関係含め転職できたことは本当に良かったです。

「大暴露!!」転職前後の年収比べてみた。私は10年間務めた職場を退職しました。割と長く務めたと思うんですけど、気になるのは給料の変化ですよね。 皆さんも他の職場の同期とは、給...

終わりに

理学療法士で転職を考えている方は割と多いと思います。

職場の雰囲気や上司、同僚との関係で上手くなじめなかったり、モラハラ、パワハラをする人がいたり・・・。

そういった方も、決してあきらめないで下さい。そのような環境から逃げることも1つの手段です。

モラル・ハラスメントを受けた話どこの職場でも人間関係での悩みは必ずあるといって良いでしょう。 特に医療職は人間関係の問題やパワー・ハラスメント(以下パワハラ)、...

転職を考えたならとりあえず行動です!結果は後からついてきます!