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何故徒手療法は流行らないのか?

我々理学療法士は患者様の体に触れることが多い職種です。

しかし、学生の内は国試に合格するための座学が中心で、触診・徒手療法に関してはあまり積極的に行われないことがほとんどです。

今回は徒手療法についてまとめてみました。

そもそも徒手療法とは?

そもそも徒手療法とはどのような定義があるのでしょうか?

徒手療法に定義は、

狭義には運動療法は含まない。広義では機械や物理療法を含まない。

現状では、関節可動域訓練や筋力増強運動、協調性運動等の運動療法を伴わない治療手技が徒手療法とされ、かつ整形外科疾患を中心に展開されると理解される傾向にある。

–認定必須研修会(徒手)のスライドより抜粋–

徒手療法は、運動療法や物理療法などを行わないアプローチ方法なんですね。

アプローチ法には様々な種類があります。それらの手技を用いて治療をすることが徒手療法なんです。

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なぜ徒手療法は流行らないのか?

我々理学療法士にとって、徒手療法も大切なアプローチ方法の1つです。

しかし、私の周りでは徒手療法を勉強している人はあまり見かけません。協会が中心となって行われている講習会も、実技中心というよりも、どちらかというと座学が多いです。どうして徒手療法は流行っていないのでしょうか?

診療報酬に反映されない

これは日本特有の原因だと思いますが、現在リハビリは国から定められた点数で算定しています。1単位=20分で○○点といったように、”内容”ではなく”実施時間”で算定されてしまいます。

つまり、どのような実施内容であっても1単位は1単位なんです。

しかし、外国では少し事情が異なるようです。

外国では、理学療法士の開業権が認められています。そしてOMPT(整形徒手理学療法認定士:国際認定の資格)など、取得している資格によって大きく変化するようです。

つまり頑張った分だけ報酬に反映されるんですね。

ちなみに外国で開業している理学療法士はOMPTを取得すると、年収が1.5倍~2倍程度変わるようです。羨ましい・・・。

受講料が高い

多くのセミナーでは1万を超えることが珍しくありません。セミナーによっては10万を超えることもあります。

そもそも理学療法士ってそんなに高い給料でもないのに、そんな大金は気軽に払えるものではありません。

よって気軽に参加できるものではないということも事実です。

胡散臭いセミナーが増えた

私も理学療法士になって、様々なセミナーに参加しました。そして、私が理学療法士になってからも技術系のセミナーはかなり種類が増えた印象があります。

しかし、私を含め多くの方が感じていると思います。

「このセミナー胡散臭いな・・・。」

多くのセミナーが「絶対治る!」、「一流の治療家へ!」など非常に耳障りの良い言葉を並べています。

しかし、胡散臭い・・・。

そもそも医療の世界に「絶対」なんてありません。医者でさえ患者様へのインフォームド・コンセントを行う際に「絶対」なんて言葉は使いません。

というか使えません。

そして、そのような宣伝を行っているセミナーの内容を見てみると、大本の理論は既に別の方が考案している内容であったり、技術であったりとかなり似通った内容が多いです。

それらをあたかも自分が開発したとか宣伝するんですよね。

もし行きたいと思えるようなセミナーを発見したら、まずはその講師の事を調べてみると良いかもしれません。

大体が技術の内容よりも売り上げのことや実施したセミナーの回数を宣伝していると思います。

個人的な感想ですが、そのようなセミナーには参加しない方がいいと思います。1度参加してしまうと最後、きっと金づるとして狙われると思いますよ。

どのような講習会がいいのか?

私が考えるおすすめの講習会は以下の通りです。

➀コンセプトがしっかりとしている。

➁HPがしっかりしている・理事や社是などが詳しく書かれている。

➂売り上げや受講者数を売りにしていない・無駄な宣伝文句がない。

④1回だけではなく、何回かのコースに分かれている。

募集人数が少人数で講師の数も1人ではなく2人以上で実施している。

技術というものは1日2日で取得できるものではありません。

あなたが徒手療法を本気で学びたいのであれば、ぜひともコースに参加していただきたいです。

そして、特におすすめなのが、⑤募集人数が少人数で講師の数も1人ではなく2人以上で実施していることです。

参加人数が多いと、それだけ講師の方に直接指導を受ける機会も減ってしまいます。講師の方が2人以上で、参加人数は20人前後がおすすめです。

終わりに

簡単ではありますが、徒手療法についてまとめてみました。

やはり1番のネックはお金の問題ですね。

特に地方は移動費用とと宿泊費用でかなりの出費になります。

しかし、今後も増える理学療法士の数と、今後開かれる講習会は座学だけではなく実技等も含まれる事を踏まえると、デメリットばかりではありません。

何か1つのコンセプトを学ぶことで、何かしらの講習会に講師として呼ばれる、もしくは自身で講習会を開くことが出来るかもしれません。

もちろん患者様に還元することも大事ですが、自身のライフワークに取り入れれば、自身の職域が広まる可能性があります。

ぜひ、皆さんも徒手療法を学びましょう。