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今からでも間に合う!認定理学療法士を取得しよう!

2019年、私は認定理学療法士の試験に合格しました。

今回は試験対策についてまとめてみました。

試験難易度は優しくなっている?

以下の表は過去3年間の認定理学療法士の合格率です。

年度受験者数合格者数合格率
H28年1669名1081名64.7%
H29年2343名1510名64.4%
H30年3473名2987名86.0%

H30年度の合格者がかなり上がっていますね。H30年度の合格者は約9割近くの人が合格しました。例年では全体の6割近くの合格者数です。

ではどうしてこのような事態に陥ったのでしょうか?

合格率UPの理由

生涯学習制度が変わる前の駆け込み受験が増えている

新・生涯学習制度について 認定理学療法士は必須資格になる?2021年に理学療法士の生涯学習制度が変更されます。この制度も変更によって我々理学療法士を取り巻く環境も大きく変わってきます。今回は、理...

令和3年4月より理学療法士の生涯学習制度が大きく変更します。「研修理学療法士」、「登録理学療法士」の創設、これまでよりも大幅な研修時間の増加、が主な変更点です。

これまでよりも認定理学療法士の取得が難しくなります。生涯学習制度の変更前に認定理学療法士を取得しようとする理学療法士の数が増えている状況です。

その為、受験者数も2年前よりも2倍近く増えています。

これまで受験を控えていた理学療法士がこぞって受験をしたんですね。受験者数の増加=合格者数の増加につながっていると思われます。

協会が認定理学療法士の数を増やしたい

上の記事では半田会長が描いている認定理学療法士の今後の処遇について述べられています。

半田会長:今、協会として何をしようとしているかというと、認定・専門をとるために何らかの努力をしている人たちを、診療報酬の形としてメリットをつけましょうよ、という交渉をしています。これは例えですが、簡単に説明すると、脳血管疾患は今200点です。それに対して、脳血管疾患の特別な勉強を行なって、ライセンスを取得した場合、210点。その逆に、それを持っていない人たちが行うと、190点。トータルの診療報酬で考えると今までと一緒ですよ、と。

協会は「質の向上」を国にアピールしています。質の向上を行うことで算定条件にも差を付けようということなんですね。

つまり、協会としては認定理学療法士の数が増える=国にアピールが出来るということなんですね。

協会としては認定理学療法士の数を増やしたいんです。今後の生涯学習制度の変更点をみても予想できます。

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認定理学療法士試験に受かるためには

現制度の猶予はあと2年足らずです。実質後2回しか現制度での試験は受けられません。

まさに今が認定理学療法士の取得のチャンスなのです。

では、どのように対策を行えばよいのでしょうか?具体的に述べたいと思います。

県士会・協会HPで情報収集

まずは、自分がどれだけのポイントを所持しているか把握します。

各領域で必要なポイントは様々ですが、大まかな取得の流れは上の図の通りです。まずは新プロを修了していることが最低条件です。私が就職したころは新プロ修了までに、最低でも2年かかっていましたが、現在では1年で修了できるようにスケジュールが組まれています。

新プロが修了していない人は、県士会HPを確認しスケジュールを確認しましょう。

そして、新プロが修了している方は協会HPで講習会を検索し必要なポイントを集めます。

1回の講習会で多くて20P集めることが出来ます。

上手く予定が組めれば80P~100Pはすぐに集まります。ただ、地方の方は交通費や宿泊費等の関係で苦労するかもしれません。しかし、今後の事を考えておけば取得を目指すためには必要な出費となるかもしれません。

今年度の受験に間に合わないケース

認定理学療法士試験を受けるには、その分野に最低2年間登録しておく必要があります。専門分野に登録するためには、新プロを修了しておく必要があります。つまり、ここ1年で新プロを修了した方に関しては、今年度の受験は出来ません。あしからず。

症例レポートの作成時の注意点

まず、症例報告審査指標および評価点数基準を確認しましょう。レポートにも採点制度が取り入れられ、1つの症例につき25点満点で、合計点が150点以上であれば合格となります。

また、認定理学療法士 事例・症例報告サマリー用紙 不適切な記入の例 を見てみましょう。不適切な例が記されています。

文字数制限、フォントの書式・大きさに注意

実は認定理学療法士試験では、症例レポートで落ちる方も多く存在します。

その多くは、内容が不十分であることが多いのですが、別の落とし穴あります。

それはフォントの書式や文字数の制限、文字の大きさ等の理由で落とされることです。

協会から指定されている文字数は1000文字~1200文字です。この時にフォーマットにある文字数は除いて計算しましょう。完成時の全体の文字数は大体1200文字~1400文字ですね。

私の同期にも1人「フォントの書式が揃っていない」という理由で落とされた人がいたそうです。内容で落ちるならまだ納得がいきますが、そんな理由で落とされたらたまったもんじゃありませんね。

なので、レポートを作成する前に、以下の事に注意しましょう。

➀協会指定のフォーマットをダウンロードする(分野等の間違いに注意)

➁ダウンロードした後に先にフォントの設定などを統一しておく

➂分野別に採点基準が異なるため、症例報告審査指標を確認する

協会HPよりフォーマットをダウンロードしますが、フォントの書式や大きさが途中で変わるように設定されたりします。

現に私もただ記入をしていただけなのに、気づいたらフォントが変わっていたり、大きさが変わったりしていました。

提出する前にフォントの書式や大きさが変わっていないか確認することが必要です。

疾患はかぶってもOK、ただ論文は被らないように

私は運動器分野の認定試験を受けました。私もレポートには苦しめられました。

気になるのは10例の疾患の内容ですよね?

私は10例中6例がTKA術後の患者さんでした。ほとんどTKAです。提出直後は不安でしたがOKだったみたいです。

しかし、同じTKAでも引用論文は被らないように注意しました。TKAでも術式のことであったり変形性膝関節症の事であったり・・・。

同じTKAでもなるべく着眼点を変え記入しました。でも違う疾患の方がなんか安心しますよね。

症例レポートで注意したい点は以下の通りです。

・初めに協会HPからフォーンマットのダウンロードをするが、申請分野の間違い、フォントの書式や大きさが途中で変わっていないか確認、訂正したものをコピペして使用する。

・文字数の制限も確認、内容が不十分にならないように

・疾患は被ってもOK、しかし着眼点や引用論文は違いを出す・

・症例レポートも採点制度が存在する。内容が不十分にならないように

筆記試験対策

症例レポートと同様に大事な試験が筆記試験です。

認定理学療法士の筆記試験は、五者択一の選択問題で、共通問題(協会指定研修の内容に相当:9問)と専門分野(認定必須研修の内容:15問)に分かれています。

それぞれの分野で対策を述べます。

〇共通問題

共通問題は、理学療法士関係の法律や医療人として関わりのある言葉、研究デザインなどの内容が問われます。

普段聞きなれない言葉が多く、専門分野よりも共通問題の方が苦労すると思います。その為、試験対策は共通問題に多くの時間を費やしましょう。

試験内容としては、そこまで捻った内容は出ていなかった印象です。しかし、言葉の意味や違い等はしっかりと覚えていた方がいいと思います。(医療事故と医療過誤の違い等)

研究デザインも1つ1つ特徴や特性をしっかり把握しましょう。

共通問題のやっかいな所は出題数が9問と少ない割に、範囲が広範囲であるということです。

1問1問の比重が大きくなるので、共通問題は6割は取りたいところです。

〇専門分野

専門分野は特に捻った問題は少ないと思います。

私が受けた年はかなり簡単な内容であったと言い切れます。研修時に貰ったスライドをしっかりと読み込むだけで9割近くは取れると思います。

本番も落ち着いて取り組みましょう。

合格ラインは?

認定理学療法士筆記試験の合格ラインは明確に定められています。

共通問題 9 問、専門領域問題 15 問、24 点満点で採点し、
「合計 15 点以上、または共通 5 点以上かつ認定 9 点以上」を合格基準とした。       ‐‐2019 年度 第 1 回 理事会 抄録より抜粋‐‐

どちらの領域も6割は取らないといけない様です。意外と厳しいんですね。

最後に

現行の認定理学療法士制度も再来年には改定され、より認定理学療法士の取得は困難になることが予測されます。

ぜひ制度の変更前に、取得を目指しましょう。